2010-08-02

新丸ビルで引き続きリアルエール提供中です!

前回のエントリでもご紹介した新丸ビルでリアルエールを飲めるお話の続報です。

新丸ビル7Fの「丸の内ハウス」にあるバー「Rock Around the Clock」。このお店のリニューアルオープンに合わせ、期間限定でリアルエールを提供いたします!

銘柄はBeestonのWorth the WaitとAfternoon Delight。銘柄の詳細については、当ブログの過去エントリをご覧ください。

Beeston Brewery logo

いずれもマイクロカスクによる提供につき、売り切れ御免です!私も毎日コンディショニングに出向く予定です。
先日のカスクを飲み逃してしまったそこのアナタ、急いで新丸ビルへ!!

ちなみに8/1夕方にヴェンティングしたので、8/2のリニューアルオープン時から提供開始です。口切りのフレッシュさを楽しむもよし、数日後の練れた味わいを楽しむもよし(そこまで在庫が持たないかも!?)。日を改めて両方楽しめればなおよし!!

日本の夏の暑さを、英国のリアルエールで癒してください!
2010-07-18

ごぶさたしておりました…。リアルエール、続報です

皆様、長い間ブログを更新しないでいてすみませんでした<(_ _)>
実は、あのエントリの後、いろいろ問題がありまして…。いや、その、いわゆる飲食店の経営にまつわる良くある話でして。

平たく言うと、「Radiant」ではリアルエールを扱うことができなくなったわけです。

なので、色々次の手を考えていたのです。

でも、まだ方向性を打ち出せていないのです。

そのうちに、とっても切羽詰まってきたわけです。

でも、ようやく何とかゲリラ的に扱ってくださるお店が出てきてくださいました…。なので、今なら東京で飲めます、「リアル」リアルエール。

場所はなんと大手町。新丸ビルでございます。
そこの7階がレストランフロアになっているのですが、そこの「mus mus」と「来夢来人」というお店で提供中です!

銘柄はおなじみBeestonのWorth the WaitとAfternoon Delight。

Beeston Brewery logo

「Afternoon~」は今回初入荷。夏限定のゴールデンペールエールで、とーっても軽いです。ビタリングホップは最低限で、カスケードホップがふんわり香ります。苦み少なく、ホップアロマは柑橘系。モルトの心地よい甘さと、焼き立てのパンのような香りがあります。モルトは地元ノーフォークのフロアモルティングによるペールモルトを使用しているのですが、焙煎がちょっと通常より深いのでしょうか、モルトの甘味の中に軽いカラメルフレーバーも感じます。アルコールは3.7%とこちらもまた軽め。ですが、予想以上にボディを感じます。今回、とある日本酒蔵の醸造家さんに試飲していただいたのですが、「軽さの中に、ギリギリのバランスを感じますね」とのコメントをいただきました。さすが専門家です。

また、女性のテイスターの方からは、「暑い、晴れた日曜日の午後に飲みたくなる味わいですね」とも。ご指摘の通りで、まさに蔵元がそのような消費シーンをイメージして作った銘柄なのです。

「mus mus」はレストランで、「来夢来人」はその名の通り80'sテイスト満載のスナック(笑)です。後者は入り口に「女性限定」と書いてありますが、女性同伴の男性は入店可能です。また、スタッフに「リアルエールを飲みたい」旨を伝えていただければ、男性のお一人様でも入店いただけます。

いずれもマイクロカスクによる試験提供ですので、売り切れ御免です!飲んでみたい方は急いで新丸ビルへ!!

ちなみにコンディションは、この連休中がピークだと思います!!!

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2010-04-19

アイスランド火山噴火とリアルエール

ひどいみたいですね、アイスランドの火山噴火。数日前にはイギリス全土の空港が閉鎖とは…。ちょうど去年の今頃、かの国にいたんですよね。ケント州はThanetのエールフェスティバルに参加しておりました。あれから一年、まだまだリアルエールで食べていけないセラーマンでございます。

さてさてこの火山の噴火、意外な形で英国リアルエール愛好家のみなさんに影響を及ぼしているんです…。そう、空港が閉鎖されたために、直近の発注分が足止めを食らっております。そして喜ぶべきか悲しむべきか、こんな時に限ってリアルエールがまあ売れること。確かにBeestonのあのIPAは非常に美味しかったんですが、予想を大幅に上回るペースで売れていき(セラーリングが追いつかなくて大変でした)、ついに19日未明を持ちましてRadiantのリアルエールが完売してしまいました…OMG。

空港が再開しても、滞っていた貨物は通常の貨物優先で後回しにされてしまうので、いつ我らがリアルエールたちが英国を出るのかについては、私も定かではありません。とりあえず新しく入荷したらこのブログ上でお知らせしますので、それまでは大変恐縮ですがお待ちいただけますでしょうか?

何よりも、私が一番残念ですよ…。しばらくリアルエールの面倒を見なくていいのが、なんだか生活に張り合いがなくなったような感じです…。大切なものは、なくなってみると分かるといいますが、いつの間にか、リアルエールを心から好きになっていたんですねぇ。



It's Takes No Time To Fall In Love
But It Takes You Years To Know What Love Is

まったくその通りだと。いや、エールの話です…か?笑





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2010-04-10

今週末は国産でも米国でもケグ(笑)でもなく、Beeston IPAですよ!

お店が開店してしばらく経つんですが、みなさん遠くから来られますねえ…。都内は言うには及ばず、埼玉や茨城からもわざわざリアルエールを飲みに来ていただいて、本当にありがとうございます<(_ _)>
噂によれば、ご近所さんの英国パブでもRadiantが話題になっているとか??気を引き締めて頑張らねば…。

しかしみなさん、お話をしていても本当にエールがお好きだということがよく分かります(笑)。熱意では英国のエールラヴァーにも引けをとらないですね◎でも意外だったのは(ここで言っちゃってもいいのかな)、日本の地ビールについて、飲み手のみなさんが少なからず物足りなさを感じておられるということでした。例えば2月のリアルエールフェスティバルについて色々な方からお話をうかがったのですが(私は英国に出張しておりました関係で不参加)、なんでも提供されていたエールのほとんどが「リアルエールもどき」だったそうで、「羊頭狗肉」とまでおっしゃる方も…。まあ、参加していない私はノーコメントですが、ケグエールをハンドポンプに直結していたという話に至っては、うーん…。色々理由はあるにせよ、せっかく盛り上がってきた地ビール、あるいはリアルエールというムーブメントに、当事者たちが自ら水を差しているような気がしないでもないですね。もったいない…。

先週末から今週にかけてはずっと、BeestonのWorth the WaitとThe Dry Road IPAを提供しておりました。後者のIPA、24時間前のヴェンティングではイマイチ固くてなかなか開かなかったんですが、月曜から水曜あたりまでは本当に味が乗ってましたねえ。で、金曜日(9日)に新しいIPAのカスクを開栓したのですが、これが驚いたことに、なかなかできる子なんですねえ…。
実は前回の反省を踏まえまして、このカスクは48時間前にヴェンティングしたのですが、その時かなりlivelyだったんです。よく向こうのエール本にある古いヴェンティングの写真みたいに、タット(ヴェンティングする穴を開ける部分。マイクロカスクの場合はバルブになってます)からピューっとエールが噴き出してきて、ちょっと焦りました(^^ゞ。Beestonにしちゃ、結構元気のいいカスクです(笑)。
で、今日またヴェンティングバルブをひねってガスを抜いたのですが、その時もまたじゅわわわーとエールがあふれてきて、「あら、これ大丈夫かな」とちと不安になりまして、とりあえずグラスにちょっとサーブして様子をみてみると、やはりちょっとオーバーコンディションですねぇ(すみません、写真撮ろうとしたらカメラ忘れてました)。でも飲んでみると…。

んんんんん????旨い!!??ハチミツ??


これは、現地ノーフォークのパブ(ColtonのUgly Bug Innです)で飲んだ時には感じなかったフレーバーです。口切りのIPAなので要素が若干閉じていることを差し引いても、私には初めてです。これは旨いです。日本に届いた直後に明確に感じられたシリアルフレーバーがきれいになくなって、ハチミツやらシトラスやらが全面に出てきております。これは、間違いなく今週末の目玉となるでしょう…。

みなさん、現在最も熱いIPAを味わいたいのなら、アメリカ系クラフトIPAじゃなくてこれですよ!Beestonのポテンシャルを味わいたい方は、ぜひ週末にいらしてください!!早い時間なら、私もいると思います…。

Beeston The Dry Road IPA
Radiantの店内写真ではありませんが、Ugly Bug Innのハンドポンプです。

最後に、このIPAの名前である「The Dry Road」の由来を。
Beeston BreweryのあるBeestonの村を北上すると、Fakenhamという町があるのですが(Bullという名物パブがあります)、そこから北端の海辺の町Wells-next-the-Sea(ロンドンから近いハイドアウェイとして有名ですが、なぜかまともなパブがない)に至る一本道があって、正式名称はB1105線といいます(上の画像中、ポンプバッジの地図に赤く示してあるのが該当の道です)。いかにもノーフォークな風景が続き、私にとってはお気に入りのワインディングロードなんですが、地元の人にはこの道はある理由で恐れられております。といいますのも、途中に一軒もパブやB&Bがないのです。つまり途中で一杯やるわけにいかず、いったんFakenhamを出たらあとはWellsに至るまで走り続けなければならない。それが彼らにとっては一大事なようでして。

酒が飲めない道=The Dry Roadなわけですね◎

でも冷静に考えればそれは飲酒運転というものでは…
しかも地図で確認すると、その距離わずか25km足らず(笑)。
意味わかりません…。

はるかインドまでの輸送に堪えるべく作られたIPAというエールに、普通そんなちっちゃい名前をつけるものでしょうか?時に、イギリス人というものが分からなくなります(笑)

では、今回はこの辺で!

最近恒例となっている(←勝手に恒例にしている)今日の一曲はどれにしましょうかね?The Dry Roadということで、John Denverなどいかがでしょ?最近はLOVE PSYCHEDELICOもカヴァーしてましたよね◎
歌詞にあるみたいに、The Dry RoadをWellsに向かって走る時、私も家に帰るような気がするんですよ。なんででしょうね?ノーフォークの風土にあてられちゃったんですかねえ…。今度、ノーフォークのリアルエール&旨いものツアーでもしましょうか?ネタバレ覚悟で、ローカルに特化したハードコアなやつを。みなさん参加します??笑





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2010-03-31

お詫び、そしてやり場のない怒りのはけ口

当ブログをご覧になられている方で、昨日(3月30日)にRadiantにご来店いただいたお客様にお伝えしたいことがあります…。

せっかくご来店していただいたにもかかわらず、店のバーテンダーが状態の悪いリアルエールをお出ししてしまったようで、大変申し訳ありませんでした!!BeestonのIPAはあんな、ふ抜けた味わいのエールではありません。遅くとも来週半ばには、ちゃんとした状態でお出しいたしますので、もしよろしければもう一度ご来店願えますでしょうか?私の指示が不徹底だったせいで、本当にご迷惑をおかけいたしました。

ことの顛末は以下の通りでございます…。

30日は遅くまで打ち合わせがあったので、私がRadiantにセラーリングをしに行ったのが夜10時をかなり回った頃でした。別のマイクロカスクの納品があったので、カスクをぶら下げてお店に入っていくと、バーテンダーさんから

「今日の6時頃、ブログを見て来店された方がおられました」

とのこと。ちょっと嬉しくなった私は、「どんな反応でしたか?」とわくわくしながら尋ねました。すると

「はい、IPAのほうもご希望だったので、出して差し上げました」と。

………。

「あのー、あのIPAはまだ出さないでってお伝えしたはずですが…?」
「あ、お出しする前に私もテイスティングしたんですが、問題なかったですよ◎お客様も『こっちの方が好みです』とおっしゃってましたし」

私はその時、彼をどつき回してしばき倒してやろうという怒りの衝動を抑えるのにものすごいエネルギーを必要としたと正直に告白します。何度も言いますが、何も誇張しているわけじゃなく、リアルエールは文字通り「生きている」んです!だから、扱いを間違えると死んでしまうんです!!!

ま、大人の対応にて、今後はこういうことがないようにとは強く念押ししましたが、バイクでの帰り途に徐々に怒りがこみあげてきてしかたなかったですよ。オレが今まで彼に話してきたことは一体なんだったんだろう。紙に書いた資料だって渡しているのに、読んでもらえてないんだろうか…。フルフェイスのメットの中で声にならない叫び声をあげたりするんで、隣のバイカーが驚いてこっちを振り返ったりしてましたよ。

CAMRAのセラーリングの本なんかを読んでも書いてありませんが、移動によって振動が加わると、味わいの要素がバラけてしまって、元に戻るのに最低でも1週間はかかるんですね。で、件のIPAのカスクがお店に到着したのは3日前なのです。そして、ヴェンティング(ガス抜き)は少なくとも提供開始の24時間前に一度行わないと、還元香が残ってしまいます。また、ガス圧が高いままで提供すると、CO2のマスキング効果によって味わいが弱く感じられてしまいます。それと清澄度の問題もあります。彼が勝手に提供直前にカスクを移動していたのですが、案の定、澱(酵母)が舞い上がっていました。さらに、最凶の禁止事項なのに、彼は提供後もヴェンティングバルブを開放したまま(ガス圧についての以前のエントリをお読みください)。しかもバルブの閉め忘れは今日が初めてじゃないわけで…怒

まあ、私がいかにもさらっとセラーリングをしていたので(早い日は10分くらいです)彼も誤解されたのだと思いますが、ダテに私もボーンマスのAward Winning Pubでセラーマン研修をしてきたわけじゃないし、英国滞在中は毎日10種類以上のフルパイントを、酵母のせいで下痢するまでテイスティングし続けたり、シチリアの超自然派ワイナリーでトップキュヴェを全量一人で仕込んだりしてきたりした訳じゃないのでね。
各カスクごとの個体差を考慮にいれて、どのカスクをどの順番で提供するのかとかはもちろん、これは結構社外秘なのであまり言いたくないのですが、酸化熟成によって味をどのように乗せていくかという上級テクニックなんかも用いています。当然カスクの移動にしても、私の場合は数日先の提供開始を予見して行っているのです。さらに、月の満ち欠けやその日の気圧なども考慮に入っていますし…。オカルティックだと思われるかもしれませんが、リアルエールはナチュラルな液体なので、そういった外部要因の影響を強く受けるのです。

つまり、私がセラーリングするときは、その行為の一つ一つに、深い意味があるということです。

その知識と技術を、パブやバーのスタッフが全員身につけて欲しいなどとは私はハナから思っておりません。私のセラーマンとしての職責は、エラーマージンを十分に取った上で、誰でも美味しいエールを提供できるように毎日のセッティングを完璧に行うことです。バーテンダーの彼は、リアルエールについては、私のセッティング通りにしていれば何の問題もないのです。そしてその気があれば、私の仕事の中身だって基本的なことは誰にでも体得できるレベルなのに、何も分からないうちにいきなり「破格」に走るんですから…。私の怒りの意味、お分かりいただけますよね?

そりゃビールとしてなら、カスクの中の液体は工場出荷時にすでに完成しています。でも、その未完成の液体の「近い将来のあるべき姿」を客観的に想定できて、様々なパラメータをコントロールしながら正しい状態に持っていける人間は、英国でもプロ中のプロの限られたセラーマンだけです。日本には、手前味噌ながら、(現在も鋭意勉強中の)私しかおりません。そして、正しい英国のリアルエールを完璧なコンディションで飲むという経験を能動的に追及し、それをデータにまとめている日本人は、知る限りでは私を含めて現在2名しかいません。

ま、このレベルの話になると、日々の鍛錬はもちろんですが、生来の才能という部分が大きいのかもしれませんが…。

かの著名なワインジャーナリストのマット・クレイマーが書いているように、プロとアマチュアを区別するものは何かと言えば、「上質なモノと好きなモノを区別できるか否か」なのです。自分の興味の対象を、客観的な視点(これも恣意的なものではありますが)で見つめることができるかどうか。
それは言いかえれば、普通の人が無意識のうちに秒速でスルーしてしまう部分を、どこまで分析できるかということです。リアルエールの世界で言えば、グラスに口を近づけた時のエールのアロマ、口に含んだ時のフレーバー、飲みこんだあとの余韻という「官能的無意識」の経験を、どこまでスローモーションにして、あるいはクローズアップにして、意識下に置くことができるのか。この問題意識を持てるのが、プロのセラーマンでありブルワーだと思うのです。日本の現状では、スタッフの側にも地ビールのメーカー側にも、リアルエールをそこまで理解できている層はもちろん、個人のレベルでも存在していません。これは断言できます。ましてや消費者をや。

(反論をお持ちの方はコメント欄からどうぞ◎)

私はそこまでのガッツとプライドを持って英国をフィールドワークしてきて、現在はリアルエールエージェント兼セラーマンという肩書を名乗っております。根拠もないのにそれを軽視する人間には黙っておりませんので…。私の背後には、真摯にリアルエールを仕込むマイクロブルワリーのスタッフ達が、私の考えに賛同してくれる現地パートナーたちが、そしてローカルネタを提供してくれる熱心なエールラヴァーたちが控えているのです。いい加減な仕事をしたら、彼らに合わせる顔がありません。みんな熱意でつながっている仲間なんですから。

仮にも日本で初めて、リアルエールを提供しているバーですよ?間違ったものを出せば、それがスタンダードになってしまうんです。そこはしっかりプライドを持ってやってくださいよ、ね、Sさん◎

あー、すっきりした(笑)ではおやすみなさい!

↓今日はこんな感じですかね?ちなみにダブルミーニングですので…笑




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Profile

olubayo

Author:olubayo
日本唯一の英国リアルエールエージェント兼セラーマン。大阪外国語大学卒業後、某大手新聞社を早期退職。翻訳をしながら某料理雑誌記者という二足のワラジ時代を経て、一念発起してシチリアの超自然派ワイナリーで修業。ワイナリー設立の資金集めのため、もう一つの偉大な醸造酒文化である英国の「カスクコンディションリアルエール」を日本に紹介する仕事に奮闘中~
お店でリアルエールを提供したい方、一度飲んでみたい方、業態開発をお考えの方、みなさん大歓迎です。どこへでも説明に伺いますよ!

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