2010-01-08

お金が入ってこなくてもリアルエールエージェント。生業ですから!

今日は今までとちょっと違う内容のエントリです。

2件目のエントリ「ついに都内に英国リアルエール専門パブ開業!!のはずが…」でお話したように、現在私はプーさんです。実は、こういう状況(お金が出ていくばっかりで入ってこない)におかれるのは今回が初めてでして…。

いや結構堪えるもんですね。「オレ、社会的に評価されてへんやん」て考えちゃって、つい最近までそーとーな鬱状態でございました。特に昨年の前半は、何度も持ち出しで現地調査に出かけてたので、「あーあ、やっぱりお金無駄にしちゃったかなあ…」と考えてしまうし、社会的評価がないってことで自信もなくなっちゃうし、そんな私を見てられなくて嫁さんも逃げちゃったし。

でも、でもですね、これまでの人生をずっとサブカル部門で生きてきた私(笑)にとっては、こんなこと、これまでに何度もあったんですよね。じゃあ、なんで今回に限ってこんなに自信ないのかな?と年末年始はずっと一人で自問してました。

それは、自分が今までの人生を無為に過ごしてきたのでは?だからこんな状況になってしまったのでは?と心のどこかで思ってるからなんだと思い至ったのがつい数日前。

実を言いますと、以前のリアルエールパブ開店プロジェクトの時も、最後の1カ月半くらいは、会社本体の資金繰りが悪かったようで、私は文字通り「飼い殺し」状態だったわけです。もうロジスティクスは完成して、ゴーサインがあればすぐにでも動ける状態なのに、「まだ店舗物件が決まらない」とか「もう少し待ってくれ」などと言われ続けてたのです。だから私自身としては、もう長い間、ちゃんと仕事をしてこなかったような気がしてて…。

結構テンパってたので、オフィスワークの派遣会社にも登録に行きましたよ(私、昔は派遣社員で翻訳の仕事をしていたんです)。でも、ワードはともかく、エクセルのスキルチェックがボロボロだったりするわけで、そこでまた落ち込むわけです。そして、応募した仕事に対して「残念ながら、本件はご案内できません」とメールで返信がきたりすると、なおさら…。

ダメなときはダメな方にしか、安易な方向にしか、ココロが向かわないんですね。あれだけ時間労働が嫌で辞めたオフィスワークなのに…。

それを救ってくれたのが、私の親父でした。先日と私がクヨクヨと電話したら、「そりゃそうだ。お前がPCスキルだけで誰かに勝てるわけないだろう。食の世界にしろリアルエールにしろ、その誰も持っていない知識と経験が、お前の生命線なんだから」と電話口で笑い飛ばしてくれまして。

先日テレビを観てたら、NHKで「プロフェッショナル 仕事の流儀」をやってました。有機農法の世界では超有名人の金子美登さんが出ておられました。彼は有機農法が軌道に乗るまで10年もの間、辛抱したそうです。その間、農家をやめて別の仕事に転職しようと考えたこともあったとのこと。彼の話を聞いていたら、シチリアで自然農法のブドウ栽培に携わっていた私の記憶が蘇ってきました。自然農法は身体と精神に非常に厳しいイデオロギーだったけど、毎日が充実してたよなあ…。

「ベストを尽くして、我慢する」
「困難こそ、楽しめ」

彼の言葉は心に染みわたりました。そうだよなぁ…。自然を相手に、身体と頭をフルに使う仕事。それをいつか実現するために、オレは今、リアルエールのエージェントなんだよな。そしてそれは、オレが仕事だと思ってるから仕事なんであって、それは現状、お金を生む生まないの話じゃないんだな。
そういえば、以前働いていたワイナリーのオーナーに「オレは将来ワインメーカーになりたいんだ」と話したら、「お前がそう思って今動いているなら、お前はすでにワインメーカーだ」て言われたことも思い出しました(つまり、私の現在の肩書は、実は「ワインメーカー」と「リアルエールエージェント」の二つなわけですね^^ゞ)。

そう思ったら、なんだか気持ちがすーっと楽になりました。

今がこんな状況なら、今しかできないような、リアルエールの仕事をしようと思いました。時間がある今だからこそできる仕事。だから、頻繁にこのブログに記事を投稿しているんです。古い資料を整理して、ネタを考えて、自分の考えをまとめる。ちょっとしたセラピーと言えるかもしれません。元気になります◎

ビールを愛するみなさんに向かって、自信を持ってリアルエールへの情熱を伝えていくこと。これも、リアルエールエージェントの大事な仕事だと思っています。新しいことで勝負をかける時、こんなことこれからも沢山あるでしょうしね。めげてる時間などありませぬ。

日本のビール愛好家のみなさんに、本当においしいリアルエールをお届けしたい。

近いうちに絶対実現しますからね!
「焼き鳥&リアルエール」とか「串揚げ&リアルエール」とか、はたまた「超本格的なガストロパブ」とか
新規飲食業態をお考えのみなさん、いつでもご説明に伺いますよぉ!

ちなみに私の中で世界ランキング1位のパブがここ↓↓。デヴォン州はHONITONにある「THE HOLT」。Freehouseと書いてありますが、Otter Breweryの直営です(2008年に、新たに)。世界最先端のガストロパブです。オーナー兄弟は若いですがやり手でして、一度話したことがあります。ここの日本店を出すというネタもあるんだけどなー…。
オッターブルワリーの直営パブ「THE HOLT」
ちなみに、伝統的パブフードであるレアビットも、ここのシェフ(ロンドンの某有名フレンチからのUターンらしい)の腕にかかるとこーんな一皿に。もんっのすごく旨いです。もはやパブ飯ではありませぬ。
THE HOLTのレアビット
このパブについてはいずれ詳しく◎

では!Keep on drinking ale!






theme : Restaurant
genre : Gourmet

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olubayo

Author:olubayo
日本唯一の英国リアルエールエージェント兼セラーマン。大阪外国語大学卒業後、某大手新聞社を早期退職。翻訳をしながら某料理雑誌記者という二足のワラジ時代を経て、一念発起してシチリアの超自然派ワイナリーで修業。ワイナリー設立の資金集めのため、もう一つの偉大な醸造酒文化である英国の「カスクコンディションリアルエール」を日本に紹介する仕事に奮闘中~
お店でリアルエールを提供したい方、一度飲んでみたい方、業態開発をお考えの方、みなさん大歓迎です。どこへでも説明に伺いますよ!

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