2010-03-28

リアルエール、ついに日本でも飲めますよ!

久々のエントリです。英国滞在記の続きを書こうとして、筆が止まったまま幾年月…(大げさ)。

実は、ちょっとばかり忙しかったんです。理由は…。

なんと!!知人づたいに「英国リアルエールが飲めるお店を開店したい」というお話をつないでいただいて、エージェントの私が「いっちょかみ」させていただいたんです。

↓↓ここです!↓↓
Radiant Real Ale Show Window

Radiant Real Ale
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-18-2 上村ビル2F


ショーケースの雰囲気は、英国はPooleのパブ「Bermuda Triangle Freehouse」の内装をほうふつとさせますね…。「なんや、本格英国パブじゃないやんけ」と言うアナタは、日本に対して「フジヤマゲイシャ」しかイメージできない人のごとし。本国には、こんなテイストの店もあるんですね~。

場所は渋谷は道玄坂から、百軒店に入って道なりに左方面に直進した突き当り右角のビルです。
Radiant Real Ale Sign
外看板にも誇らしげに「Real Ale」の文字が◎

Radiant Real Ale Counter Shot
内装は「関西アングラオーセンティックバー」な雰囲気ですね(なんのこっちゃ)。

で、バックバーの冷蔵庫には誇らしげにマイクロカスクが…!!もちろん、グラビティスタイルでお出ししております◎セラーマンはそう、私でございます…。
Radiant Real Ale Cellar


オープンしてまだ10日足らずなんですが、すでに英国人のコアなお客様にも来店していただいてます!エピソードをひとつ紹介させてください。

ある日いらっしゃった英国人のお客さん、なんでも、彼のおじさんが英国でパブの主人をされているそうでして…。で、ここぞとばかりにバーテンダーの方が熱心にリアルエールを勧めたのですが、彼はかぶりを振って、「オレは日本に来てこの国で飲めるリアルエールのひどさをよく知っている。モルツのドラフトをくれ」と言われてしまったんですね。とりあえずオーダーには応えたものの、それでもとなおも食い下がったら「じゃあ味見させてくれ」となりまして。

おもむろにグラスに鼻を近づけた彼、ぱっと顔が明るくなり、バーテンダーさんに開口一番「お!これは本物だ!!お前どうやって輸入したんだ!?」と(笑)

それからは同席の彼女さん(日本人)にリアルエールの講義を始めて盛り上がったこと。最後には、「おじさんのパブで飲んだリアルより旨いよ」と言い残して帰られました~。

確かにその日はマイクロカスク開栓4日目で、相当味は乗ってましたがね。嬉しいものです。日本で初めて英国のリアルエールを飲んだ英国人のリアルエールラヴァーからそういう言葉をいただくのは…。私のセラーマンシップもまんざらではないということですかね?(手前味噌ですが)
ほら、セトリングもバッチリでしょ?↓↓
Radiant Real Ale Settled Ale

現在お店で開栓しているリアルエールは、Beeston Breweryの「Worth the Wait」というゴールデンペールエールです。Beestonはノーフォーク州に2006年に設立された新進のマイクロブルワリーで(まだウェブサイトもありません)、本銘柄は2007年のNorwich Beer FestivalのWinnerを受賞した、いわばフラッグシップ商品です。原料はモルトとホップ、酵母のみ。モルトは地元ファームで伝統的なフロアモルティングで造られた、ペールエールモルトです。ホップは、英国の伝統品種であるファグルス種(UKエールのフレーバーを特徴づける最重要品種)をビタリングホップとして用い、そしてそのファグルス種からの派生品種であるカスケード種をアロマホップとして用いています。カスケードホップ特有の、レモンやグレープフルーツを思わせるシトラス系アロマを楽しんでいただけると思います(某大手の某ビールもカスケード使用を謳っていますが、味わいには何にも反映されていませんね)。モルトの甘さ(米国系地ビールによくある、酵母不活性/人為的発酵停止によるシリアルフレーバーがないことに注目)と合わせることによって、ライトなスタイルにもかかわらず味わいに厚みをもたらしているあたり、UKエールの真骨頂だと思います。液体の粘度の高さにも注目してくださいね。私の少ない経験では、これは英国のいくつかのリアルエールにしか見出したことがありません。おそらく、仕込み水に含まれる豊富なミネラル分が関係しているのではないかと思います。

とまあ、私がここでゴタクを並べなくても、このお店で一度飲んでいただければ、私がことあるごとに「英国のリアルエールはビールではなく、醸造酒である」と言っている本意を理解していただけるのではないかと。英国人の彼も、テイスティングコメントとして、「オレンジピールのアロマに、レモンを思わせるフレーバーと酸味が感じられる」と言っておられました。さすがは本国のエールラヴァーです。

あ、よりハードコアを志向されるエール飲みの方は、バーテンダーさんにお願いすると、このエールに使われているペールエールモルトを試食できますよ◎

このブログをご覧の方で、関東圏にお住まいの方は、ぜひ一度足を運んでみてください!渋谷にはブリティッシュパブも米国クラフトビールパブも、さらにはドイツビアホールまでありますから、ぜひともpub hopping(はしご酒)していただき、インディーズ系「リアル」リアルエールの凄さを実感していただきたいと思います。
皆様のご来店状況によっては、来週の後半には、早くもBeestonのIPAを口切りできるかも?個人的には、英国最強のローアルコールIPAです(とは言ってもしっかり4.8%はありますが)。

私も早い時間帯なら、出来る限りはお店におります。もしリアルエール談義をされたい方は、お気軽にお声掛けください!同業他社の方、地ビールメーカーの方、大歓迎です!もちろん、4大メーカーの方々も(笑)

小さな一歩ではありますが、私の夢が動き始めました。いつも気にかけてくれて、励ましてくれるみなさん、本当にありがとうございます。特にTさん、毎日僕を叱咤激励してくださって、いくらお礼を言っても足りません。これからも頑張って例のプロジェクトたちを一つずつ実現しましょう!

小さな一歩を祝って、ナイトキャップに自作のグラッパなど飲みながら、こんな歌を。
でも私がrichになってみんなにプレゼントするのは、歌詞にあるセーターじゃなくて、多分ワインになると思います…笑

歌詞はこちらからどうぞ◎




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初めまして。
私も是非お伺いしたいです。
営業時間、定休日はどうなってますか?
googleで調べてみましたが、情報ありませんでした…

初めまして。
僕もそんなお店ができたって知ってビックリしてます!同じくメニュー等気になってます。
実は僕も昨年ロンドンへ行った際に稲葉さんとパブで飲みました~


Re: No title

メニューは、いたって普通のバーですよ◎その中に、その日開いているリアルエールが飲めるというスタイルです。結構しっかり系のフード(いわゆるパブフードじゃあないですけどね)もあります。

> 初めまして。
> 僕もそんなお店ができたって知ってビックリしてます!同じくメニュー等気になってます。
> 実は僕も昨年ロンドンへ行った際に稲葉さんとパブで飲みました~

Re: No title

定休日はありません◎営業時間は一応、18時から24時です。が、後ろは結構伸びることもあります(笑)一度ぜひご来店ください!

> 初めまして。
> 私も是非お伺いしたいです。
> 営業時間、定休日はどうなってますか?
> googleで調べてみましたが、情報ありませんでした…
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olubayo

Author:olubayo
日本唯一の英国リアルエールエージェント兼セラーマン。大阪外国語大学卒業後、某大手新聞社を早期退職。翻訳をしながら某料理雑誌記者という二足のワラジ時代を経て、一念発起してシチリアの超自然派ワイナリーで修業。ワイナリー設立の資金集めのため、もう一つの偉大な醸造酒文化である英国の「カスクコンディションリアルエール」を日本に紹介する仕事に奮闘中~
お店でリアルエールを提供したい方、一度飲んでみたい方、業態開発をお考えの方、みなさん大歓迎です。どこへでも説明に伺いますよ!

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